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睡眠時無呼吸の概要について
2025.11.03
歯科皆様こんにちは。本日は「睡眠時無呼吸の概要について」というテーマでお話をします。
睡眠時無呼吸(Sleep Apnea)とは睡眠中に10秒以上の換気停止を断続的に繰り返す睡眠関連呼吸障害の一つです。
中高年男性や閉経後の女性、肥満者に多く見られる疾患であり、我が国の成人男性の約20%、閉経後女性の約10%が中等度以上の患者とされています。睡眠時無呼吸(Sleep Apnea)は、慢性の循環器系、呼吸器系疾患、内分泌や代謝疾患の基礎疾患を引き起こしたり、不眠や日中傾眠による仕事の効率低下に加え、交通事故や労働災害を引き起こすことから社会的な問題となっている。
小児期においては睡眠関連呼吸障害による乳幼児突然死症候群の原因とされ、身体や精神の発育成長を妨げるばかりではなく、不登校や学習障害などに繋がる場合もあることから、医学的にも社会的にも見過ごすことができない重要な疾患である。睡眠時無呼吸は、脳卒中や慢性心不全に多く見られる脳の呼吸中枢からの呼吸指令の消失により呼吸運動そのものが停止し無呼吸になる中枢型睡眠時無呼吸(CSA/Central Sleep Apnea)、無呼吸の発作中も呼吸努力を続けるも顎骨や鼻腔の形態異常、アデノイドや口蓋扁桃の肥厚、肥満、喫煙、飲酒、睡眠薬や鎮痛剤の服用、性、加齢がもたらす上気道の狭窄や閉塞により無呼吸になる閉鎖型睡眠時無呼吸(OSA/Obstructive Sleep Apnea)、さらに中枢型、閉塞型が連続して生じる混在型睡眠時無呼吸(MSA/Mixed Sleep Apnea)の3つに分類され、習慣性いびき症患者の中には本疾患の大半を占める閉鎖型睡眠時無呼吸(OSA/Obstructive Sleep Apnea)が多いとされています。
本日は「睡眠時無呼吸の概要について」というテーマでお話をしました。次回は「睡眠時無呼吸の診断について」というテーマでお話しします。