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矯正歯科治療の必要性の疫学的評価方法について

2025.09.05

歯科
皆様、こんにちは。
本日は「矯正歯科治療の必要性の疫学的評価方法について」というテーマでお話しします。矯正歯科治療の必要性や不正咬合の重症度などを数値化する事で、不正咬合について疫学的評価する方法をご紹介致します。
ア.PAR index(Peer Assessment Rating index)
以下に示す内容について数値化、客観的な評価を行うために、不正咬合の状態を11項目に分けた、各項目に点数を割り当て、その合計点数から不正咬合の状態の程度を数値化、客観的な評価ができる指標です。1987年、10人の英国の矯正歯科医が考案した評価方法だそうです。
・不正咬合の重症度の評価
・治療結果の評価(矯正治療前後の数値の比較にて治療後の改善程度の評価)
(評価項目)
1.上下顎前歯部の接触状態
2.上下顎左右側方歯群の接触状態
3.左右の臼歯部の前後的、垂直的、水平的咬合関係
4.上下顎前歯部の前後的位置関係(オーバージェット)
5.上下顎前歯部の垂直的位置関係(オーバーバイト)
6.正中線
イ.DAI(Dental Aesthetic Index)
不正咬合の程度に関する様々な項目による臨床的要因とそれらの項目について歯科の知識のない人の審美感覚を数値化した間隔、叢生、および咬合の3つの構成要素に関連する10の咬合特性から構成されているDAIスコアを作成し、不正咬合に関する以下の示す内容について評価法として、1989年よりWHOが採用した事で国際比較が可能な指標となりました。
・不正咬合の重症度の評価
・矯正歯科治療の必要性の評価
(評価方法)
DAIスコアによって、不正咬合の重症度と治療の必要性が4つの段階に分類されます。
1.25以下: 治療の必要がないか、ごくわずか
2.26から30: 選択的治療が必要
3.31から35: 治療が強く推奨される
4.36以上: 治療必須
ウ.ITON(Index of Treatment Need) 
AC(Aesthetic Component審美性の評価とDHC(Dental Health Component)の2つから構成され、両面から以下の示す内容について評価する指標。
・矯正歯科治療の必要性
(評価方法)
グレード1~10とした審美性の異なる10枚の口腔内写真と評価対象歯列を比較する事で、AC(Aesthetic Component)のグレードが、10項目の咬合状態でDHC(Dental Health Component)のグレードが決まります。ACとDHCの各グレードにより以下の示す内容について「必要あり」「ボーダーライン」「必要なし」を分類する指標です。
本日は「矯正歯科治療の必要性の疫学的評価方法について」というテーマでお話し致しました。

矯正歯科治療の必要性の疫学的評価方法について
【監修者】
  矢澤 貴(やざわ たかし)
【略歴】
  東京都渋谷区生まれ 成城中学・高等学校(東京都新宿区)卒業
  1989年 3月 日本歯科大学 生命歯学部 卒業
  1989年 6月 同大学 臨床研修医 着任
  1990年 3月 同大学 臨床研修医 修了
  1991年 9月 磯貝矯正歯科医院(埼玉県八潮市)勤務
  2016年 1月 藤城矯正歯科(東京都世田谷区)勤務
  2017年12月 半蔵門スマイルライン矯正歯科(東京都千代田区)開院
  2023年 4月 日本歯科大学 生命歯学部附属病院 矯正診療科 臨床講師 着任
【在籍・所属】
  日本歯科大学 生命歯学部 附属病院 矯正診療科
  日本矯正歯科学会 認定医 
  東京矯正歯科学会
  甲北信越矯正歯科学会
  米国矯正歯科学会