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医療面接について

2024.04.04

歯科

皆様、こんにちは。

本日は、医師が初診でご来院される患者様に行われます「医療面接について」というテーマで、お話致します。

「医療面接」とは、医師が患者様や保護者の方と対話しながら症状に関する情報を収得することで、主訴の確認、現病歴、出生発達歴、既往歴、家族歴の順番で進められ、病歴、全身的健康状態や身体の成長発育状態、受診動機、治療結果に対する期待度などについて問診するというもので。矯正治療の場合、以下のようになります。

1.主訴について

患者様にとりまして、来院の直接的動機となったもっとも苦痛である自覚的訴えのことを言います。口元に関わる顔の見た目を気にしているのか、また、発音障害や口唇閉鎖不全による口呼吸など不正咬合に起因する機能的障害の他、口腔衛生状態についても改善したいと希望されているのかなど、歯列不正に関する患者の認識について把握することがポイントです。

2.現病歴ついて

受診動機となった患様様の自覚症状を詳細に記録した内容のことを言います。

保護者や付き添いの方、患者様自身から主訴を聴収した後、その異常について、初めて気付いた時期、また誰からの指摘で気付いたのか、あるいは学校や職場での歯科検診で指摘されたのか、などについて記録します。

また矯正の治療経験がある患者様の場合、使用した装置や治療期間などについて、詳細を伺います。ちなみに永久歯が抜去されている場合、抜歯した時期と理由についても伺います。

3.現症について

診察によって収得された不正咬合の特徴や不正咬合の程度などの身体的状態のことを言います。

4.既往歴について

胎児期から出生後の全身の発育状態、過去に罹患した持病の症状と治療内容のことを言います。入院経験や直近の医療機関の受診日、処置内容、常用薬、アレルギー疾患、顔面に外傷を受けた経験の有無などについて伺ったり、糖尿病やリウマチ熱、てんかんの有無について。また口唇口蓋裂については口唇や口蓋の形成手術や修正手術、骨移植を受けた時期、医療機関名、担当医について記録します。

既往歴について不明な点がある場合には、担当した医師や歯科医師に問い合わせたり、専門医に協力して頂く場合もあります。なお、母子健康手帳については、医師や助産師による妊娠分娩管理や分娩後の成長発達、予防接種の記録が医師や小児歯科医によって記入されているので確認が必要となる。

5.家族歴について

祖父母、父母、兄弟姉妹、子、近親者の方々の構成について、家系図を作成するなどして、不正咬合の遺伝的要因の有無について推測する必要があります。また両親が矯正治療や顎矯正手術を受けている場合もあります。

 

本日は初診でご来院頂きました患者様に行われます「医療面接」について、お話致しました。