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「腸‐唾液腺相関について(後編)」

2023/01/20

皆様、こんにちは。

本日の「腸‐唾液腺相関について(後編)」では、唾液中のIgAを増やために、また機能させるために必要なことを中心にお話します。

 

未知とされる新型コロナウイルスですが、風邪を引き起こすウイルスのグループで、現在、4種類が確認されていて、風邪症候群の10~15%に相当します。

コロナウイルスは「スパイクたんぱく」という王冠様の突起が細胞の受容体と結合し、細胞膜と融合してDNAの文字列に表された遺伝情報すべてであるゲノムを細胞内に放出します。

先生の研究グループにて、新型コロナウイルス非感染者の唾液中に「スパイクたんぱく」をブロックするIgAの存在を調べたところ、約半数の被検者から新型コロナウイルスに交叉するIgAが検出されたという結果が出たそうです。

交叉性とは、1つの抗体で誘導された免疫反応が、同種の別の抗原に対しても共通の部分を認識して反応する能力のことでIgAはその交叉性が広い抗体とされています。

過去のコロナウイルス感染が免疫記憶となり、新型コロナウイルスに対しても抵抗性を示すとされていますので、唾液中のIgAの中にはコロナウイルスに類似した新型コロナウイルスに交叉する抗体が存在しても不思議ではないと思われます。

先生の研究グループでは、唾液中のIgAを十分に高めることと、新型コロナウイルスへの抵抗性との関連性について検証を進めているそうです。

腸から唾液腺を含めた口腔内への影響とは逆に口腔細菌が腸内環境へ影響することもあります。

代表的な歯周病菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスが腸管内に侵入すると腸内細菌叢のバランスが崩れ、関節リウマチの炎症が進行したり、大腸がんを悪化させたり、認知症の症状を進行させたり、全身への悪影響が明らかになっています。

口腔細菌の腸管への侵入は胃酸がブロックすると言われていましたが、場合によっては生きたまま胃を通過してしまうということが明らかになってきたそうです。

歯周病菌の体内への侵入経路ですが、飲み込みの他に、歯周ポケットから血中を通しても侵入しますので、口腔ケアが口腔疾患の予防だけではなく、全身疾患に対する予防効果に繋がるというになります。

感染予防対策として、唾液中のIgA を増加させ、機能させるためには、「口腔内を清潔に保つこと」が基本になりますが、図5にまとめています。

不潔な口腔内ですと、交叉性の広いIgAは、汚れに反応してしまい、外敵に対して十分な機能を発揮できない状況になるため、丁寧な歯磨きが重要となる訳です。

また、歯や歯肉だけではなく、舌にも舌苔という細菌の塊が付着しますので、舌の粘膜を傷付けないように舌磨きも重要で、とりわけ高齢者においては、誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

唾液中のIgAは、食物繊維や発酵食品の摂取、つまり食事により増加したとの報告があります。

「日本人の食事摂取基準」によると18~64歳の1日の食物繊維の摂取目標量は、男性で21g以上、女性で18gとされていますが、昔に比べて野菜嫌いや糖質制限で穀物を食べなくなっていることなどが影響し、食物繊維の豊富な食品の摂取量減少により、近年、その目標量には到達していないそうです。

そのため、食物繊維の摂取だけでIgAの増加は期待できないので、納豆やヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂取することが推奨されるそうです。

唾液分泌は自律神経によってコントロールされています。

ヒトはストレスがかかると交感神経が強く働き、唾液の分泌は抑制されますので、激しい過度な運動では、ストレスがかかるためIgAの分泌は低下し、風邪を引きやすくなりますが、ウォーキングのような軽い有酸素運動を行った場合、ストレス解消に繋がり、自律神経が適度に刺激されるため、分泌の促進効果があるされています。

また、喫煙により血管が収縮するため、唾液分泌量は減少しますし、大量の飲酒により腸の免疫機能は低下することが分かっています。

コロナ禍でマスク生活が続いていますが、マスクを装着していると喉の渇きに気が付きにくくなるため、水分不足になりがちです。

体内の水分量が減少すると、唾液の分泌量も減少してしまいますので、唾液中の抗菌成分が口腔内に行き渡りにくくなりますので、こまめな水分摂取を意識することが重要になります。

 糖尿病の治療の一環として歯周病検査を併用するなど、医科でも唾液の重要性が認識されてきているようですが、

感染症など様々な疾患の予防的な観点から、医科の分野でも、患者さんに対する口腔ケアの重要性が今後益々、広まっていくこと期待したいところだそうです。

 

本日は「腸‐唾液腺相関について(前編)」に引き続き、後編として槻木先生の大変、興味深いお話をさせて頂きました。

腸‐唾液腺相関において、唾液中のIgAが非常に重要な鍵になるということが分かりました。

「腸‐唾液腺相関について(後編)」