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近視がもたらす重大疾患について(前編)

2021/03/18

皆様こんにちは。
ところで世界規模で近視が急増しているようです。
2050年には世界の推定人口97億人に対して約50億人とほぼ半数が近視に、約1割に相当する約9億人が強度近視になると推測され、近視への関心が高まっているようです。
また、近視は眼鏡やコンタクトレンズで矯正すればよいと安易に考えがちですが、実は失明に繋がる緑内障、網膜剥離などの眼疾患の発症リスクを上昇させる要因になっています。
近視の人が急増した原因として、ライフスタイルの変化が考えられいて、特に子供の近視に対しては早急な対策が必要だそうです。
そんな子供の近視進行を抑制する治療法など最新の見解について、今回は「近視がもたらす重大疾患について(前編)」というテーマで、近視研究の第一人者であります東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野教授 大野京子先生のお話をします。

近視が多いとされる東南アジア地域では特に小児の近視が深刻な問題となっていて、香港、台湾、韓国、シンガポールでは20歳の近視割合が推定80%と報告されています。
近視か遠視か乱視かの判別はできない様ですが、図1のとおり、わが国での裸眼視力1.0未満の割合は、小学校で約34%と40年間で2倍近い増加率となっているようです。
しかし、去年度から小中学生を対象にした機械測定が始まり、近視の実態がある程度、把握できるようになるようです。
なお、近視の急増は遺伝的要因だけではなく、スマートフォンやパソコンなど至近距離で凝視する時間の増加、野外活動の減少などの環境的要因が考えられていています。
最近、成人になっても緩やかに進行する「成人進行近視」、成人になって発症する「成人発症近視」が見られるのは、近業が多いライフスタイルの影響だと考えられてます。
ありふれた疾患である近視という認識は変わってきているのは、軽度の近視が働き盛りの年代から眼疾患の発症リスクを高めるためで、図2のとおり「病的近視」になると失明する危険性も否めません。
また、図3のとおり、近視の眼球は眼球長軸(眼球の前後の長さ)が伸びてピントの合う位置が網膜より前になってしまっている屈折異常で、小児の近視は身体の成長に伴う眼球の伸長により進行しやすく、一度、伸びた眼球は元に戻すことができないようです。
また、近視は屈折度数が-0.5D(ジオプトリー)以上と定義され、-0.6D以上の場合、「強度近視」となり、明瞭に見える距離の目安は眼前16cm程度だそうです。
眼球の伸長により、眼球後部の黄斑部や視神経に障害が起こり、眼球の変形が生じると「病的近視」となり、視機能に異常をきたす合併症を引き起こします。
脈絡膜新生血管や網膜剥離などの黄斑部病変を合併すると、失明の原因疾患第一位である視神経障害の「緑内障」が見過ごされがちになるため、気が付いた時には末期の状態というケースも稀ではないようです。

本日は近視という身近な疾患についてのお話でしたが、放置しておくと重大な眼疾患につながるということで、大変、勉強になりました。
次回の後編では、子供の近視進行を抑制する最近の治療法を中心にお話をします。

近視がもたらす重大疾患について(前編)
近視がもたらす重大疾患について(前編)
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