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「治せる花粉症」について(前編)

2020/02/14

皆様こんにちは。

毎年2~5月の花粉の時期になると生活の質(QOL)の低下を招く花粉症は、4人に1人が罹患している国民病と言えます。

治せないと言われてきた花粉症に対して、2014年10月「舌下免疫療法」が今までの対症療法に代わってスギ花粉症の根本療法として加わった上、保険適用となったため治療法に大きな転機期を迎えました。

本日は「花粉症」という疾患について、「治せる花粉症」(前編)というテーマで「舌下免疫療法」の研究・治療の第一人者である日本医科大学耳鼻咽喉科学講座主任教授の大久保公裕先生のお話をします。


先日、「花粉症」をテーマとしたバラエティー番組に偶然、大久保先生がゲストで出られており、一日4~5時間外出していると4グラムも花粉を浴びているそうで、今年は花粉症患者が増えるとの予測もありますが、戦後大量に植林されたスギが開花適齢期を迎えており、今後30年以上にわたり、スギ花粉の飛散量と患者数は増加すると推測されています。

2008年に行われた全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした鼻アレルギーの全国疫学調査では、花粉症の約7割を占めるとされるスギ花粉症の有病率が、ここ10年で16.2%から26.5%に増加したようです。

花粉症の患者年齢は30~50歳代が中心ですが、10歳代や5~9歳にも見られ、症状は免疫力により低年齢ほど重症化傾向にあるようです。

また、両親がアレルギーの場合、子供への遺伝する確率は0%、片親がアレルギーの場合、40%だそうです。

主な症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり「目のかゆみ」ですが、症状は多様で個人差があり、スギ花粉だけではなく、他の抗原にも反応する傾向があって、1つのアレルギーが他のアレルギーを誘発するため、通年性のアレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患を合併するケースもあるようです。

また、鼻や目以外の部位に症状が出た場合、花粉症だとは想定しにくいのですが、体のどこかでヒスタミンが分泌されれば、他の部位でもアレルギー反応は起こりやすくなり、例えば、背中や下着の締め付けによる蕁麻疹など花粉が直接付着しない部位に皮膚のかゆみが生じる場合でも、発症時期が花粉の飛散時期に一致した場合、花粉症を疑うそうです。

花粉症は命に関わるものではありませんが、自然治癒は少なく、不快な症状によりQOLの低下を招く疾患で、図1のとおり、花粉症患者のQOL調査では、「勉強・仕事・家事の支障」などの日常生活と「気分が晴れない」などの精神生活の面で特に悪化が目立っています。

「人との付き合い」などに支障を感じる傾向は少なく、社会生活への影響は大きくないという特徴がありますが、スギ花粉の飛散する時期が年度分末・年度始めの繁忙期に重なるため、仕事を休む程ではないものの年間で労働生産性の低下によって生じる経済的損失が1.2兆円と試算されています。

治療するにあたっては、「いつ」「どこで」「どんな症状が出るか」などを明確にして、患者さんの体内で起きている状況を突き止め、「何を治してほしいのか」を把握するというように症状の内容や体の状態を調べることが基本となります。

情報収集には、問診だけでなく、血管が透けて見える人の場合、皮膚の厚さ、つまり角質層が薄く、花粉などの刺激に敏感で炎症を起こしやすく、肌トラブルになりやすいというような「観察眼」も重要だそうです。

花粉症の症状は多様で個人差が大きいため、患者さんは型通りの治療法には満足できず、花粉症患者2600人を対象に行った病院での花粉症治療の満足度調査では「患者さんの6割以上の人が何らかの不満を抱えている」という結果(2014年 サノフィ株式会社調べ)が出ているようです。

治療を行う上で、「あなたの花粉症を治しましょう」というような個々の患者さんに合ったスタンスが重要だそうです。

近年、花粉症治療薬の選択肢の幅が増えたことで、花粉に飛散量の多い年でも5~6割の患者さんの症状を抑えられ、高いQOLを維持できるようなったようです。

2016年度の「鼻アレルギー診療ガイドライン」の改定では、図2のとおり、初期療法に即効性の「鼻噴霧用ステロイド薬」が加わったため、ごく初期の炎症段階から鼻粘膜の炎症を抑えられ、飛散ピーク時の症状の悪化抑制ができるようになった他、スギ花粉のアレルゲンエキスを舌下に投与する「舌下免疫療法」が一つの選択肢となりました。


今回は大久保先生による「花粉症」について大変、貴重なお話をさせて頂き、大変、勉強になりました。

1回の投与で約2万8千円と高価ではありますが、今年1月には、スギ花粉による重症患者のみを対象とした「抗体療法」が承認を受け、ほぼほぼ「花粉症」症状を抑えることができるようになったそうです。

私も花粉症で苦しむ患者の一人として、治療法の選択肢の幅が増えたことは福音となりました。

「治せる花粉症」について(前編)
「治せる花粉症」について(前編)