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喉の奥に発見された未知の臓器について

2020/12/01

こんにちは。
皆様、オランダがん研究所グループが前立腺がんの患者さんをスキャンしたところ、鼻腔と咽頭の間に隠された臓器が発見されたという話はご存じでしょうか。
本日は「喉の奥に発見された未知の臓器について」というテーマで、2020年9月22日のラジオセラピーアンドオンコロジー誌で放射線腫瘍学者のウーター・ボーゲルWouter Vogel)が発表しました研究論文についてお話します。

その「未知の臓器」は、放射性グルコースを体内に注入することでこれまで見つからなかった腫瘍を検出することができる「前立腺特異的膜抗原(PSMA)PET-CT」という最新の機器を用いて前立腺がんの検査を受けた100人全員と検体解剖した男女2体から、鼻の後方、口蓋骨の上部に唾液腺同様、腺組織を持ち、平らで、くねくねした縦長の器官と鼻咽腔へ向けた管を持った1対の構造物が偶然に発見されたそうです。(図1、2:A~D)
ヒトの口腔内や消化管には顕微鏡サイズの唾液腺が約1000個程度、粘膜に広がっている他、耳下腺、顎下腺、舌下腺という3組の大唾液腺がありますが、この構造物は耳管隆起という軟骨の上にあることから「管状腺」と命名され、いわば‘第4の唾液腺’となるようです。
ウーター・ボーゲルは放射線治療を行った頭頚部がん患者に対する「口腔乾燥」「嚥下障害」という副作用を軽減するための研究がきっかけとなり、新しい唾液腺の発見に至ったそうです。
頭頚部がん患者に放射線治療を行う際、通常、大唾液腺を回避するようですが、この「管状腺」がある領域をターゲットとした放射線治療を受けた723人の患者さんは、副作用が生じる確率が高かったことから、今後は、この「管状腺」にも回避する方法が検討課題になるようです。
コロンビア大学アービング医療センター 耳鼻咽喉科医デビッド・グヂィス(David Gudis)博士によりますと、この「管状腺」は小児または成人の慢性副鼻腔炎や耳の疾患の原因となりうる領域にあるため、後鼻漏からウイルス感染症と様々な疾患への関連性が考えられるようです。
伴う子供は慢性的な耳の疾患、成人では耳管機能不全になりやすいとされ、耳に水が詰まったような症状や飛行機に乗った時の症状が現れるようです。

本日は、歯科大在学中は、解剖学では、ご検体された人体解剖も併せて、頭頚部領域は重点的に学んできましたが、今回の発見に関する内容は私にとって衝撃的でした。

喉の奥に発見された未知の臓器について
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